「しっかりした臨床試験データがある健康食品ならば、私たちも率先して応用していけると思います」 こう「アクチノン・EEM」の健康食品を評価してくれたのは、宇部内科小児科医院(東京大田区)の団茂樹医学博士。そこで「アクチノン・EEM」とはどんなものなのかを探ると、こうだった。EEMとは食用キノコの抽出物のことで、「エノキタケ」と「ブナシメジ」の2つの食用キノコの熱水抽出物が「アクチノン・EEM」だったのだ。 この健康食品の開発に尽力したのは、池川哲郎薬学博士(東大医卒・元国立がんセンター主任研究員・金沢大学教授)。 池川博士は、1965年、国立がんセンター研究所化学療法部に入所。それ以降キノコ類の抗がん活性の研究に着手し、カワラタケやメシマコブなどの抗がん活性を発見。後に抗がん剤「レンチナン」(注射薬・医薬品)として世に出たシイタケの多糖類分離に成功させた、いわばキノコに関して世界でも第一人者学者でもあるのだ。 「アクチノン・EEM」についても、今から4年ほど前、がんの免疫療法を目的とする免疫増強剤として国立がんセンター研究所時代の成果に基づいて開発したものだったのだ。 「アクチノン・EEM」がどれだけ価値があったのかを池川博士に聞いたところ、「すでに使用されているレンチナンとは異なり、アクチノンは経口投与できたことにとても価値があったのです」と語ってくれた。 池川博士が経口投与できた背景についても、このような経過を踏まえて行われた。 最初に食用キノコの中でも、特に強い抗がん活性作用を持つエノキタケから、EA6という低分子タンパク結合多糖体を分離・精製し、口から取り入れる実験を試みた。すると、注射投与でないのに強力な抗がん活性が確認され、ブナシメジにも同様な結果がもたらされたという。 アクチノンに含まれるエノキタケとブナシメジが他のキノコとどう違うのかについても詳しく池川博士は言う。 「一般的に抗がん活性成分があるキノコ類のβグルカンは高分子多糖体の成分だが、消化管では吸収されず、そのまま体外に排出されてしまう。それに比べ、アクチノンのEEMは低分子タンパク結合多糖類で消化管から多く吸収されたのです。そこに大きな違いがあった。さらに注目したことはEEM群には免疫機能の指令塔であるT細胞や生体防御機能を持つ、抗体の増加が確認されたことでした」 この臨床試験の過程は10月下旬に行われた第1回統合医療研究会シンポジウムの学会において、医学界・薬品業界の人たちに驚異の療法と注目されもしたのだ。さて、池川博士による臨床試験の結果だが、図表の臨床例(1)と(2)を見ても、アクチノン投与群の方が明らかに病状を好転させているのがよく理解できる。 まず臨床例(1)においては、進行がん患者(ステージ3=全身転移に近い人とステージ4=全身転移で重症の人)21人を2つのグループに分け、11人にはアクチノン(EEM)を10人には対症療法に使用されるステロイド化学剤(MPA)を投与した。その結果、6カ月以上経過した時点で生存した症例数は、EEM治療群では4例中3例あり、MPAは5例中1例しかなかった。特に、QOLの改善は、それぞれ11例中8例(72・7%)に対し、10例中3例(30%)と大きな差が見られたのだ。続いて臨床例(2)においては、アクチノン(EEM)に加えてCT投与群(抗がん剤等の化学療法)併用と、CT投与群単独に分けて観察してみた(ステージ328人とステージ412人)。 この結果についても、顕著な差が見られた。 治療効果として、完全寛解(完全に治ること)はアクチノン投与群と10%、CT(単独)投与群は5%。6カ月生存率は87・5%と55・5%であったが、なんと1年生存率においては66・75%と14・3%と大きな差が出た臨床結果だったのだ。 その他、食欲の改善、体重増加でもアクチノン投与群が4倍、そして2・5倍。この実症例には会見での臨床医も驚いたのは言うまでもない。がん治療に抗がん剤等の化学療法の他、守りの治療と言われているリンパ球療法、刺絡療法を行っている団茂樹医博はアクチノンについてこう語る。 「このアクチノンを守りの治療とうまく組み合わせることで治療成績もあがり、再発もより抑えられるのではと臨床例から思われます」 このように医学界、薬品業界からも経口投与で認められつつあるアクチノン。1日2〜6錠、食後の摂取が最適だ。 定価1瓶(60粒入り)2万1000円、3瓶は5万6700円(いずれも税込み)。なお、今月からキノコ情報サイト「健康みらい」を立ち上げ、アクチノン情報ほか、健康に関するオモシロ、ユニーク情報が詳しくわかる。